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日中对照 畅销悬疑小说《告白》连载四

日中对照 畅销悬疑小说《告白》连载四

今天开始连载《告白》的第四章

第一章是悠子老师对全班同学的告白,揭发杀害自己女儿的凶手并宣布复仇。
原帖请参看http://coffeejp.com/bbs/thread-323954-1-3.html

第二章是班长美月写给悠子老师的一封长信,叙述新学期班上事态的发展,主要是修哉如何处理班上同学对他的欺负。另外还引出了直树杀母事件。
原帖请参看http://coffeejp.com/bbs/thread-325030-1-1.html

第三章主要内容是被杀的直树妈妈的日记,详细描写了直树蹲在家里的情况,另外还展示了一些日本典型家庭的教育理念。但她最后为何没能杀死直树发反而被直树杀了,还有直树为什么要故意杀森口老师的女儿还是留下了悬念。这些谜底将在第四章揭开。因为第四章的叙述人就是直树。
原帖请参看http://coffeejp.com/bbs/thread-329228-1-1.html

好,下面连载开始。
               第四章        求道者

 目の前には白い壁。後ろにも白い壁。上も下も白い壁。
 僕はいつから、この真っ白な狭い部屋の中に、一人でいるのだろう。どこを向いても、壁にはいつも、ある事件の映像がエンドレスで映し出されている。
 もう何度、繰り返し見ただろう。ああ、また最初からだ……。

 鼻先を赤くして、とぼとぼと歩いている中学生。――始まりの日。

 冷たい風に身を縮め、背中を丸めて歩く僕を、半そで短パン姿でランニングをしている、テニス部のヤツらが追い越していく。塾に行くため、駅までダッシュしているヤツらが追い越していく。僕は悪いことをしているわけではなく、ただ家に帰るだけなのに、どこか後ろめたさを感じて、さらに背中を丸め、誰とも目を合わさないように、靴先ばかりを見ながら、徐々に足を速めていく。帰っても、何もすることはないのに……。
 ツイてなかった。中学校に入ってからの僕はとことんツイてなかった。年が明けると、さらにツイてなかった。何にって?対人関係、特に先生にだ。部活の顧問も、塾の講師も、クラスの担任も、なぜか僕にだけきつくあたってきた。そのせいで、近頃は同じクラスのヤツらまで僕をバカにしているような気がする。
 弁当を一緒に食べているのは、電車とエロゲーが好きな、クラスのオタク二人組だ。クラスで初のペナルティを受けたあと、僕とまともに口をきいてくれたのが、この二人だけなのだから仕方がない。だからといって、そいつらが親切なのかというとそうではない。単に自分の好きなこと以外に興味がないからだ。僕に話しかけられるから答える、それだけ。でも、一人でいるよりはマシだった。なのに、僕はそいつらといるのを同じクラスの女子に見られるのが恥かしくてたまらない。
 学校に行きたくない。けれど、そんな理由で休みたいだなんて、とてもじゃないけど母さんには言えない。言えばきっと、がっかりするはずだ。僕は今の段階でも、かなり母さんの期待を裏切っている子供なのだから。母さんの期待、それは人の上に立つ人間になること。母さんの弟、功治おじさんのように。

     第四章  求道者
    *
      眼前是白色的墙壁。身后也是白色的墙壁。左边右边都是白色的墙壁。上面下面也都是白色的墙壁。
     我是从什么时候开始一个人在这个白色房间里的呢?不管转向哪里,墙壁上永远都在播放某次事件的影像。
     我已经重复看过多少次了呢?啊啊,又从头开始了……


     鼻尖通红,啪哒啪哒走路的中学生。——开始的那天。
   
  我驼着背在冷风中缩成一团走着,穿着短袖短裤跑步的网球社社员从背后超越我。我要去补习班,这些家伙要冲刺到车站,一下子就超越我了。我并没做什么错事,只不过在回家的路上,却不知怎地有罪恶感,我更加驼着背,不跟任何人视线相接,盯着自己的鞋尖慢慢加快脚步。虽然回去了也没事做的说……
     有够衰。上了中学以后我真的衰到家了。新年过后更加地衰。哪方面?人际关系,特别是跟老师。社团的顾问老师、补习班的老师、班导师,为什么都专门挑我的毛病啊!因为这样我觉得最近连班上同学都开始瞧不起我了。
     跟我一起吃便当的是喜欢电车跟H-GAME的两个同班宅男。在班上第一次受处罚以后,跟我好好说话的只有那两个人,所以也是没办法的事。虽然如此他们并不是亲切,除了自己喜欢的东西之外都不感兴趣。我的话是有人跟我说话所以我就回答了。这样总比自己一个人好。但是让班上的女生看见我跟他们在一起就觉得丢脸得不得了。
     不想去学校。可是因为这种理由不想上学,不管怎样都没办法跟妈妈说。要是说了,妈妈一定会很失望。我现在这个样子离妈妈的期望还远得很呢。妈妈期望我成为人上人,像她弟弟功治舅舅那样。
这一章站在一个初中生的角度叙述成长的烦恼。这个年纪的孩子很敏感,他们对老师家庭同学的看法如何?相信读后会有很多让人深思之处。

这段的翻译还好,就是H-GAME的意思恐怕读者不太明白。这个词是黄色游戏的意思,就是以性爱画面为卖点的游戏。
谜底终于要揭晓了。。。。期待ing
辛苦了。继续。
 そんな僕を母さんは、親戚や近所の人たちに「優しい」と自慢する。「優しい」って何だろう。ボランティア活動でもしているのならともかく、僕は「優しい」と言われるようなことをした覚えがない。褒めるところがないから、仕方なく「優しい」という言葉でごまかしているのだ。それならむしろ、褒めてくれない方がいい。僕はビリになるのは嫌だけど、一番になれないことを僻んだりもしていないのだから。
 物心ついた頃から、ひたすら褒められながら育った僕は、自分は頭がいいし、スポーツもできると思っていた。でも、田舎とはいえ、それなりに人数の多い小学校に通っていると、それは母さんのただの願望であって、実際の僕はがんばったところで中の上くらいにしかなれないことに気付いてた。
 それでも母さんは、僕が小学生のあいだは、僕がもらったたった一枚の賞状を額に入れて居間に飾り、家に訪れる人たち全員に自慢し続けた。三年生のときに書道コンクールで三等賞をもらったときの賞状だ。確か、平仮名で「せんきょ」と書いたと思う。その担当の先生に『素直な字ですね』と褒められたのを憶えてる。
 さすがに中学生になると、その自慢はしなくなったけれど、代わりにやたらと「優しい」と連発するようになったのだ。でも、それ以上に嫌だったのは、母さんが学校にちょくちょく手紙を書くことだった。気付いたのは、一学期の中間テストの後だ。
 担当の森口はホームルームで、総合点の上位三名を発表した。見るからに勉強ができそうな三人だった。僕は拍手をしながら、すごいなとは思ったけれど、くやしいとは思わなかった。そういうレベルじゃなかったからだ。近所に住む美月ちゃんが二位だったから、夕食のときに母さんにそれを教えてあげると、興味なさそうに「あら、そうなの」と言っただけだった。なのに、だ。
 数日後、僕は偶然、居間のゴミ箱に、手紙の書き損じが捨てられているのを見つけた。 「個々の人格が重視されるようになってきたなか、時代の流れに逆らい、成績上位者を子供たちのまえで発表する教師がいることに、不安を感じてなりません」
 森口に対するクレームの手紙だと、すぐにわかった。さっそく僕はそれを持って、台所にいた母さんに文句を言った。
 「母さん、学校にこんな手紙書かないでよ。勉強できないことを、僕が僻んでるみたいじないか」
 すると、母さんは優しくこう言った。
 「まあ、直くん、何てことを言うの。僻むだなんて。母さんは、順位をつけることが悪いと言ってるんじゃないのよ。テストの順位だけを発表したことに抗議をしているの。テストの点がいいだけが特別なの?人間として優れてるの?そうじゃないでしょ?でも、先生は優しい子に順位をつけてくれる?掃除をがんばった子に順位をつけてくれる?それをみんなの前でちゃんと発表してくれる?母さんが言いたいのはそういうことなの」

  妈妈总是很骄傲地跟亲戚和邻居说我“善良”。“善良”到底是什么呢?要是有参加什么义工活动也就罢了,但我不记得自己做过什么让人说我很“善良”的事。因为没什么可被夸奖的,所以只能用“善良”这种辞来蒙混。这样的话不要夸奖还比较好。我不喜欢垫底,但也没因为当不成第一而不爽啊。
     我从小就是被称赞大的,一直相信自己头脑聪明、运动万能。我们这里虽然是乡下,小学的学生人数也不算少。上了三年级我就发现那只是妈妈的期望而已,事实上我努力起来也顶多是中上程度。
     即便如此妈妈还是把我在小学期间得到的唯一一张奖状裱起来挂在客厅,跟所有来家里的人夸奖。那是三年级的时候参加书法比赛得到第三名的奖状。我记得是用平假名写的“选举”两个字。那时候的班导师称赞说:“很朴实的字呢。”
     上了中学之后妈妈不这样夸耀了,开始成天把“善良”挂在嘴边。但我更讨厌的是妈妈动不动就写信给学校。这我是在第一学期期中考之后发现的。
     班导森口老师在班会的时候公布了总成绩前三名的同学。那三个人看来就是很会念书的样子。我一面拍手一面觉得他们好厉害啊,并没有不甘心,因为我本来就没他们的程度。住在附近的美月是第二名,晚餐的时候我就跟妈妈说了。她好像没什么兴趣,只回道:“喔,这样啊。”但其实不是。
     几天后我偶然在客厅的垃圾桶里看见丢弃的信件草稿。
     “重视个别人格的时代已经到来,然而却还有教师倒行逆施,在所有同学面前只表扬成绩好的人,这使我感到非常不安。”
     我立刻知道这是针对森口的抱怨信。我马上拿着信纸到厨房去跟妈妈抗议。
     “妈,不要写这种信给学校啦。这不就像是我因为自己不会念书所以忌妒别人吗?”
     妈妈听了很温柔地说:
     “哎呀,小直在说什么啊,哪是忌妒?妈妈并不是说不能排名次。只是抗议公布考试的名次而已。只有考得好的学生才特别吗?只有他们才是优秀的人吗?不是这样吧?但是老师有替善良的学生排名次吗?替认真扫除的学生排名次吗?然后在大家面前公布吗?妈妈想说的只是这个而已。”
这一段内容写出了家长的教育理念与孩子的感觉之间的落差。

这位母亲坚信男孩子就要表扬鼓励,培养他们的自信心。因为自己的弟弟就是这种培养方式一个成功的例子。但事实证明这种方式对于敏感的孩子是不适合的。他们一旦发现这是大人编造的谎言就会失去对大人的信任。

翻译得不错,没觉得有什么错误。
 みじめでたまらなかった。もっともらしいことを言っているものの、もしも僕が成績上位者として名前を呼ばれていれば、こんな手紙、決して書かなかったはずだ。単に母さんがっかりしているのだ。
 それ以来、母さんが「優しい」と自慢するたびに、僕はみじめな気分になっていった。みじめ、みじめ、みじめ……。
 チリンチリンと後ろから音がして足を止めると、同じクラスの女子が自転車で勢いよく、僕を追い越していった。少し前までは「直くん、バイバイ」と声をかけてくれていた子だ。僕は鳴ってもいないケータイをポケットから取り出し、メールを確認するフリをすると、風邪も引いていないのに大袈裟に鼻をすすり上げ、再び歩き始めた。
 そんな僕の背中を、いきなり叩いてきたヤツがいた。
 「ねえ、下村くん。今日ってヒマ?すっごいビデオが手に入ったんだけど、下村くんも見ない?」
 びっくりだ。二月の席替えで隣同士になったものの、僕は、彼とあまり話したことがなかった。小学校も別々だったし、係や当番で一緒になったこともない。
 それに、僕は渡辺くんのことがちょっと苦手でもあった。頭の出来がまるで違うのだ。彼は塾にも行っていないのに、テストはどの教科もほとんど満点だし、夏休みには、科学工作展の全国大会で入賞もしている。でも、苦手なところはそれだけじゃない。
 渡辺くんは普段、一人でいることの方が多い。朝や休憩時間はたいがい難しそうな本を読んでいるし、放課後は部活動もせず、すぐに学校からいなくなる。近頃の僕と状況的には似ているのに、決定的に違うのは、それはみじめったらしくないことだ。
 友だちがいないのではなく、自分の方からみんなを避けている。バカとはつきあってらんない、そんな感じ。そういうところが苦手なのだ。なんだか功治おじさんを思い出す。
 なのに、渡辺くんはクラスの男子から一目置かれた存在でもある。変なお世辞を言いながら彼に取り入ろうとしている、バカなヤツもいるくらいだ。勉強ができるからではない。みんなそんなことに敬意なんて表さない。彼はその才能で、アダルトビデオのモザイクの部分を、九割方取り除くということに成功していたからだ。とにかく、ものすごく鮮明に見えるらしい。
日中对照 畅销悬疑小说《告白》连载四